園長コラム
後ろ姿
いよいよ師走ということで、幼稚園部は発表会モードに突入していく熱い時期ですが、今週末は少々冷え込んでくるようです。インフルエンザに感染するお子さんも見られるようになってきました。体調管理にお気をつけいただき、寒暖差や空気の乾燥にもどうぞご注意ください。
11月は参観日や保育園部の発表会、年中・年長組のマラソン大会やPTAのお楽しみ会等々と、子ども達にとって楽しいことやがんばる行事が沢山ありました。数年前に、はじめて新型コロナウィルスが流行したタイミングでバザーが無くなってしまったのですが、その代わりに生まれたのがこの“お楽しみ会”です。プランAがダメならプランBを・・・と動き出すDNAは本園の職員だけではなく、PTA役員さんの中にも脈々と受け継がれています。園長コラムでスポーツフェスタに触れたときにも申し上げましたが、大人が協力し合う姿を子ども達に見せることは教育的意義があると思っています。ご両親共に就労されるご家庭が多くなってきたこの時代であれば尚更です。
1学期から少しずつ準備を積み重ねてこられ、当日は子ども達はもちろん、役員さん方も楽しんで参加されている様子を見ることができました。ありがとうございました。皆様の後ろ姿、子ども達の記憶にしっかりと刻み込まれていると思いますよ!
さて、23日(土)には今年最後の大きな行事となる幼稚園部の“生活発表会”が開催されるので、その話をと思いつつ、私が今考えていることとしてこんな話を。
私は他園の園長先生や現場の先生とお話をする機会がよくあるのですが、そこでよく話題になるのは、“今の時代の若手職員をどう導いていくか”という指導論についてです。皆様の職場でもそういう話があるかもしれません。昔の話をするのは少々ためらいますが、私は昭和の人間なので、“仕事は先輩の背中を見て覚えろ”という時代で育っていて(もちろん、今の時代の考え方にアップデートしているつもりです。。。)、幼稚園の先生という専門職・対人職においてもその傾向は少なからず残っているように感じます。一方、はじめて幼稚園生活をする子ども達に対しては、山本五十六よろしく手取り足取り手厚く援助していきますが、その子ども達もいずれ色んなものに興味を持ち、自分で考えて、挑戦して、時に失敗もしながら学んでいくという“自走するサイクル”に入っていきます。
担任達はそんな成長著しい子ども達と共に過ごし、又、その成長の姿を保護者に発表していくということで、それはそれは大きなプレッシャーがあることでしょう。でも、子ども達がそうであるように、思いきり楽しんで、やり抜いてほしいと思います。その先にしか、何にも代えがたい学びや達成感はありません。そして、子ども達は、そんな先生達の後ろ姿もしっかりと見ていますよ。
園長 三宅貴之
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