園長コラム

2024.02.15

子育ては自分育て

最低気温がマイナスで最高気温が一桁台です。ここ数日は寒い日が続いています。

いろんな方と挨拶をする時には「寒いですね~」と思わず口にしてしまいます。週末にかけて少しずつ気温が上がっていくようですが、皆様も体調にはお気をつけください。

そんな大人達はさておいて、子ども達は朝の体操の時間になると元気いっぱいに外に出てきて、遊びたい遊具に一目散に駆け寄って行きます。体操の音楽が鳴る前には、生活発表会で踊ったダンスの曲が流れたりするので、楽しそうに踊る年長さんに誘われて、見様見真似で踊ってみようとする年中・年少組の子ども達の姿もあったりします。又、この時期あるあるとして、「園長先生、おはよう!」と元気に挨拶してくれる子も多くなります。名前は知っていても密に関わったこともない子と話をするきっかけになって嬉しいですし、“さきに あいさつできる よいこども”になってくれるといいなと思っています。発表会で大きな自信を得た子ども達は3学期も沢山遊んで成長してくれることでしょう。担任達は、一人ひとりの子ども達が昨年4月からどんな部分が育ったのかを確認しながら、この短い3学期の中でも次の学年・次のステージを見据えて導いていってくれるものと思います。1年の中で一番寒い2月ですが、寒さに負けずに元気に過ごしていきましょう。

さて、この1年も子ども達のこと、職員のこと、PTA役員さんのこと、指導や育成、子育てのこと等々、様々なテーマでこのコラムを書いてきました。

園長という役職を拝命していますので、運営がしっかりとなされること、事業が継続できるようにすること、何より子ども達の成長を保証していくための方向性を示したり、決断をしていくことが私の使命だと思っています。そして、このVUCAの時代では、園内の中にだけいても見えない世界の流れを感じたり、異業種で活躍されている様々な方のお話や考え方に触れることが大事だと思っています。答えはなかなか見つかりませんが、前進するための手がかりに出会うことも多くあり、その考え方を東幼稚園内部に合うようにアレンジしながら組み込んで、愚直に一歩ずつ積み重ねていくしかないのでしょう。少子化、保育士不足という荒波に揉まれておりますが、これからも東幼稚園という船に乗った子ども達・職員・保護者との航海を無事に進められるよう良い環境作りに励んでいきます。

思えば、この園長コラム自体も、前園長(現副園長)が園長時代に始まったものです。

現在の冊子形式にお便りを変更したのがおそらく平成19年度(2007年)だったと思いますので、16、7年前でした。今のような多様性の時代ではありませんでしたが、「園としての思いや哲学を語ってください。そうしないと、教育性ではなくサービスが園選びの基準になってしまいますよ!」と進言したのは私でした。前園長のように子育てや教育に関する“金言”は生まれてないですが、皆様の“琴線”には触れているかなぁ・・・。ちなみに、最初の4月号のコラムの最後はこう締めくくられていました。“『子育ては自分育て』子どもと共に私たち大人も成長していきたいものです”。

園長 三宅貴之

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