園長コラム
背中で語る
ここ数日は暖かい日が続いていますが、来週の中頃から少々寒くなっていくようです。
子ども達だけでなく、保護者の皆様も体調にはお気をつけください。
さて、今回はこの紙面をお借りして、保護者の皆様にお伝えしたいお話があります。
平成7年(1995年)より理事長職に就き、30年もの間幼稚園の運営を支えていただいた、相談役(三宅正文)。そして、創立2年目の昭和43年(1968年)より本園に従事し、途中、子育て期間に休職したものの、半世紀以上に渡って幼稚園のためにご尽力いただいた、けいこ先生(三宅圭子)。このお二人が3月末を以って勇退されます。祖父が設立した東幼稚園ですが、平成元年(1989年)にその祖父が他界してから今まで、子ども達・保護者・先生・この地域のために幼稚園運営の中心を担ってこられたお二人には、「長い間、本当にお疲れさまでした」という想いでいっぱいです。
平成16年(2004年)6月、会社員時代に身も心もすり減らし、疲弊して延岡に帰って来た私は、生まれ育った故郷でしばらく休養しようと、「事務仕事、手伝おうか?」という感じで幼稚園に入りました。それがこの20年の始まりでした。企業文化との違いや、女性中心の職場への適応、そして何より、大人の理屈が全く通じない子ども達とのコミュニケーション・・。いろんなことにカルチャ―ショックを受けましたし、世の中に(こんな身近に)こんな世界があるのか!?と驚いたことを今でも覚えています。
当時は実家に住んでいたので、親子で一緒に夕飯を食べながら、幼稚園の「何で?」についていろんな話をしました。そして、いつも聞かされていたのは、「子ども達を育てるってことは未来を作るってことだ」「高い保育料を払っていただいてるのに、卒園する時には保護者が涙を流して感謝してくださる。こんな素晴らしい仕事は他にない」「うちは先生達が良いのよ。先生達を大切にしなさい」という話ばかりでした。そして、翌日には朝早くから出勤し、預かり保育の子ども達が帰るまで幼稚園にいて、自ら率先して動く園長先生として。又、建物の建築や園環境全体の整備をし、行き届いていないところを整えていく理事長先生として、色んなことをその後ろ姿で語ってくださいました。私は、このお二人が両親でなかったら、幼稚園の運営に携わっていなかったかもしれません。そして、7年前に園長職を譲った後は、後進へバトンを渡すことを見据え、いつも両親に生意気なことばかり言う新米園長の姿を温かく見守っていただきました。長い間、素晴らしい生き様を見せていただいたことを大変誇らしく思っております。
卒園式のあとに、お二人より年長組保護者へ少しお話をしていただく時間を作ります。
3月いっぱいは午前中出勤されているので、現在の保護者だけでなく、元保護者の方でも、お時間のある方はどうぞ幼稚園に遊びに来てください。きっとお二人も喜ばれると思います。
園長 三宅貴之
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